5分でわかる!社会福祉士(SW)の仕事内容とキャリアパスの描き方

5分でわかる!社会福祉士(SW)の仕事内容とキャリアパスの描き方

近年、高齢化や非正規雇用の拡大など、日々の生活の問題が数多く取り上げられていますよね。それらの問題に取り組むのが、「社会福祉士」です。しかし、社会福祉士が実際にどのような仕事をしているのか、知らない人も多いですよね。

そこで、この記事では、社会福祉士の仕事内容とキャリアパスの描き方について、なるべく分かりやすくお伝えしていきます。前提となる資格やキャリアパスの描き方についても触れていますので、興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

社会福祉士とは?

生活に困っている人を支え、一緒に問題を解決していく仕事

社会福祉士は、介護が必要な人や、貧困などで生活に困っている人の相談に乗り、一緒に問題を解決していく仕事です。必要に応じて病院や福祉サービスなどを紹介し、本人の生活を支えていきます。

社会福祉士の仕事内容とは?

生活に困っている人の相談に乗る

市役所や社会福祉協議会などの行政機関には、生活に困っている人が相談に来ます。社会福祉士はそれらの人の相談に乗り、様々なサービスや関係機関と連携しながら、その人の問題を一緒に解決していきます。

生活に困っている人の家に訪問する

相談できる行政機関があっても相談に行けない、もしくは問題を抱えていても気づいていない、という家庭も多いです。社会福祉士はそんな家庭に訪問し、当事者にどのような生活課題があるのかを把握し、問題解決に取り組んで行きます。

退院計画を作成する

病院にも社会福祉士は配属されています。退院する患者に対し、他の職種と連携しながら退院計画を作成します。また、退院後の通院やリハビリの有無などを把握し、安心して退院できるように働きかけます。

社会福祉士の給与・年収は?

年収は約300万と一般の大卒に比べて低いです。しかし、専門性を問われる仕事であるため、他の職種に比べ転職しやすいようです。一方で、同じ職場で経験年数を積めば、貴重な人材となるため、昇給や昇進も見込めます。

社会福祉士の働き方や就職先は?

行政機関で生活に困っている方の支援を行う

これは、市役所や社会福祉協議会に就職したときのケースです。前述したように、生活に困っている人に対し、相談に乗ったり必要なサービスを紹介します。

病院で入院患者の支援を行う

こちらも、前述したように、病院にいる社会福祉士は、退院する患者への退院支援計画を作成したり、入院している患者の相談に応じます。時には、他の職種との調整役も担います。

施設に入所している人の生活支援を行う

障がい者や高齢者が入所している施設に勤務する社会福祉士の業務です。施設の入所者が、その人らしく生活できるように支援していきます。このケースの場合は、現場での介護業務と兼務していることが多いです。

社会福祉士に必要な資格とは?

社会福祉士

社会福祉士の資格を持っていなくても、相談業務を行うことは出来ます。しかし、「社会福祉士」を名乗るためには、社会福祉士の国家試験に合格しなければなりません。

社会福祉士の国家試験を受験するには、福祉系の大学で必要な単位を取得する、あるいは一般の大学や短大を卒業した後に、一般養成施設の課程を修了する必要になります。

資格を取得するためのルートは複数ありますので、より詳細を知りたい方は、社会福祉振興・試験センターのHPを参照してください。

前提となる資格

介護職員初任者研修

0から始める場合は、まず現場を知ることが大切です。そのためにも介護の現場で働きながら、介護職員初任者研修を取得し、現場経験を培うことが大切です。

あわせて取得したい資格

加えて、社会福祉士を目指したい場合は、社会福祉主事任用資格を取得することがオススメです。この資格を持っていると、相談業務を行える可能性が高くなります。

社会福祉士のキャリアパスの描き方は?

職場でのキャリアの描き方

1つの職場で長く働く場合は「真面目に仕事をする」ことが1番です。福祉の業界は、その人の実力が反映されやすいため、日々誠実に仕事を行い、信頼されれば、昇給や昇進も可能です。また、専門性を高めるために社会福祉士以外にも、他の資格を取得するのも良いでしょう。

例を挙げると、介護施設に勤務している場合は、介護福祉士の資格取得にも挑戦してみましょう。支援の幅が広がるだけでなく、職場にとっても貴重な人材になりますよ。

個人でのキャリアの描き方

認定社会福祉士を目指す

認定社会福祉士とは、社会福祉士の中でも高度な知識と実践力を持つ社会福祉士を指します。この認定を持つ社会福祉士は、組織の中でも中核的な役割を果たします。

認定社会福祉士になるためには、まず都道府県の社会福祉士会に登録する必要があります。加えて、一定期間の実務経験や、研修に参加し、社会福祉士会に承認されて認定社会福祉士を名乗ることができます。

まとめ

このページでは社会福祉士の仕事内容と必要な資格、将来のキャリアパスについてまとめてきました。いかがでしたでしょうか?

社会福祉士の主な仕事内容をもう一度まとめると、

  • 生活に困っている人の相談に乗り、一緒に問題を解決していく
  • 家に訪問し、抱えている問題を把握し、解決していく
  • 退院する患者に対し、退院支援計画を作成していく

ということです。

社会福祉士になるには、長期間の勉強や実務経験が必要です。しかし、取得すれば一生使える資格ですし、やりがいを感じる仕事です。興味がある方は、ぜひ、資格取得に向けて歩き始めてください。

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