介護業界が人手不足といわれていることは既知の事実です。この状況は、求人が増えるため求職者にとって有利といえるでしょう。それは、あなたが未経験者であり、これから介護業界へ転職しようとする場合でも同じです。
しかし、単に職を得ることと、良い条件で職を得ることは違うと思いませんか?
ここでは私の例をもとに、未経験でも介護業界への転職に成功するためにはどうすればよいのかをお届けします。そろそろ手に職をつけたい、介護業界にチャレンジしてみたいと考える、あなたのお役に立てれば幸いです。
目次
転職する前に未経験者が感じる焦りや不安
はじめに、介護業界が未経験の方が感じる焦りや不安についてです。ここで少しだけ私の自己紹介をしておきましょう。私が介護業界を目指し始めたときは27歳で独身でした。介護業界とはまったく関係のない専門学校を卒業しましたが、当時はいわゆる就職氷河期であり事務の派遣社員と飲食店のアルバイトの掛け持ちで生計を立てていました。
手に職をつけなければという焦り
仕事の掛け持ちをすることで何とか生計は立てることはできましたが、自分の経験が積みあがって行く感覚はまったくありませんでした。時間を切り売りしているだけだなぁと考えるようになったのです。
もちろん、派遣社員やアルバイトの働き方を否定しているわけではありません。派遣社員やアルバイトの手軽さや心理的負担の軽さは魅力的だと今でも思っています。
それでも、自分の仕事人生で何か「軸」になるものが欲しいと考えるようになりました。働き方の選択肢を増やしたかったのです。自分で選んで仕事を掛け持つことと、必要に迫られて掛け持つことは違いますよね?
手に職をつけたいとお考えの方は同様の気持ちなのではないでしょうか。大丈夫ですよ。悩んでいるのはあなただけではありません。
介護業界でやっていけるのかという不安
もともと介護・福祉系の仕事に興味があり、転職する業界はも介護・福祉業界と決めていました。もちろん、自信があったわけではありません。未経験でも仕事についていけるのか、続けられるのかという不安を感じていました。
この手の不安はなかなか消えるものではありませんね。デイサービスや特別養護老人ホームで経験を積んだ今でも、転職するときは期待と同じくらいの不安があります。未経験であればなおさらでしょう。
焦りや不安を解消する具体的な方法
私が介護業界未経験のときに焦りや不安を感じていたのは先述のとおりです。しかし、焦っても不安になっても現状は何も変わりませんでした。本当に苦しんで、自分で作戦をたてて行動するまで何も変わりませんでした。
「だから、あなたも頑張って」
で、記事が終わってしまったらモヤモヤしますよね。最近よく見るパターンです。安心してください履いていますから終わりませんから。結局、焦りや不安を感じているのは心ですので、頭でいくら考えても解決しないわけです。
では、どうすれば良いのか?
介護業界に転職する前に介護資格を取得する
ここで、もう一度問題を定義してみましょう。あなたは手に職をつけたいのだけれど、介護業界でやっていけるか不安なわけです。これを逆手にとってしまいましょう。
つまり、介護業界へ転職する前に、手に職をつけるてしまえば良いのです。
転職前の「手に職」とは、資格を取得することに他なりません。もちろんん、難易度の高い国家資格を取れ!などと言っているわけではありません。難易度が低く取得が容易であり、かつ転職に役に立つ介護資格を取得しましょう。
資格を取得する過程で介護業界について知ることになり、今後も興味を持って働いていけるか判断することも可能です。さらに、事前に資格を取得することで「やる気」をアピールすることもできます。また、今すぐ転職しなくとも資格だけは残ります。
いかがでしょう?興味が湧きましたか?ここから先は、介護業界へ転職するために私が事前準備をどのように進めていったのかをお伝えしましょう。
未経験から介護業界へ転職するための事前準備
冒頭でも述べたとおり、単純に介護業界へ転職するだけでであれば、未経験者でも十分可能です。また、事前準備など悠長なことをしている暇はないんだ!という方のために、転職活動と資格取得と同時に進める方法があることをここでご紹介しておきます。
では、介護業界へ転職するために私が実際にの事前準備と転職までの過程を順を追ってご紹介していきましょう。どの資格をはじめ取得すれば良いのか?転職に踏み切るタイミングは?
介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)を取得
未経験の方が介護関係の資格を調べると、必ずといっていいほどその多さに圧倒されると思います。社会福祉士、ケアマネージャー、介護福祉士という代表的な資格を始め、介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)や福祉住環境コーディネーター、福祉用具専門相談員など、ここでは書ききれないほどの資格が存在しているからです。
ただし、未経験であれば介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)だけは絶対に取得しておいた方が良いと私は思います。なぜなら、後に目指すことになる介護福祉士と試験範囲が重なりますし、転職活動に入った際に、資格保有者として応募ができるからです。
また、何といっても介護業界の目指すところ(雰囲気)を実感できるのが良いと思います。公的資格であるにも関わらず、費用も時間もそれほどかからず取得できるのでぜひ検討してみてください。
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福祉住環境コーディネーターを取得
未経験の方にはあまり聞いたことが無い資格かもしれませんね。この資格のメリットの一例は2級以上になるとバリアフリー工事を行う専門的理由書を書くことができるという点です。つまり、ケアマネージャーが行う業務の一部ができるようになるということです。
ただ、現段階ではあまり活躍の場はないので必須ではありません。私は転職のアピールポイントになると思い取得しました。先ほどの介護職員初任者研修は多くの方が取得するため、差別化を図りたかったのです。
実際、面接のときにウケが良かったと実感しています。また、2級と3級を併願したため結構勉強することになるので、その後の介護福祉士の筆記試験が楽になったという相乗効果もありました。
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求人・転職サイトに登録
事前準備の最後はもちろん、求人・転職サイトに登録することです。介護の仕事の探し方については次の記事も参考になると思います。
ただ、今回は未経験から介護業界への転職がテーマですので、ガッツリ転職活動するというよりは、どんな求人があるか知りたい!という方のほうが多いのではないかと思います。
そうであれば、紹介サービスではなく求人媒体(WEBサイト)に登録してお住いの地域の求人情報を見てみましょう。ハローワークの求人と非公開求人を無料で見ることができるサイトがおすすめです。
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転職と資格取得を同時にできる方法もあり!
実は私自身も後になってから知ったのですが、介護職員初任者研修の資格取得と転職活動を同時に行うことができるサービスもありますのでここでご紹介しておきます。
無資格・未経験からのキャリアアップなら介護専門求人サイトかいご畑
働きながら資格が取得できるため、悠長に転職準備をしている暇がない!という方にはもってこいですね。ただ、このサービスにはひとつだけ難点があります。それは対象となる求人が関東・関西であるということ。逆に考えれば、対象の地域にお住いの方は積極的に利用を検討しましょう。
さいごに
ここまで、未経験者が介護業界への転職に成功するための3つの手順をご紹介しました。もう一度おさらいすると次のとおりです。
- 介護職員初任者研修の資格を取得する
- 福祉住環境コーディネーターなどで強みを作る
- 求人媒体(WEBサイト)に登録する
介護業界は業界の外の人からは色々言われていますが、私自身は将来性のある業界だと考えています。なぜなら、事務作業は機械化できても介護は人の手が必要だからですね。
未経験の方であっても、介護業界であれば活躍の場が広がっていますよ。それでは介護の現場でお待ちしています。